2016年製作/107分/日本 予告動画を検索
1000年ぶりの彗星の来訪を1カ月後に控えた日本。田舎町に暮らす女子高校生・三葉は、ある日自分が男の子になる夢を見る。一方、東京で暮らす男子高校生の瀧も奇妙な夢を見た。次第に、2人はお互いが入れ替わっていることに気づくのだが…。
解説/noir編集部
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「君の名は」は、2016年8月26日に新海誠監督によって劇場公開された日本の長編アニメーションです。
新海誠監督の前作の「言の葉の庭」以来の新作映画であり、その興行収入は彼の全作品で最高となりました。
上映時間 | 107分 |
製作年 | 2016年 |
製作国 | 日本 |
原題 | – |
配給 | 東宝 |
公式サイト | 映画『君の名は。』公式サイト |
受賞 | 優秀脚本賞 |
ノミネート | 優秀アニメーション作品賞優秀監督賞
話題賞 |
東京の町で暮らす立花瀧は、ある日目を覚ますと、見たことのない場所にいました。
気づくと彼は、宮水三葉という女子高生になっていたのです。
同じく、三葉も瀧と入れ替わっており、2人は不思議な夢を見ているのかもしれない、と思うようになります。
しかし”入れ替わり”は週に何度も起こります。
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最初は性別の違いや生活環境の違いから、お互いにいがみ合ったりしていましたが、徐々に心を許しはじめ、次第にお互いのことが気になるようになっていきます。
そんなある日、突然”入れ替わり”は途絶えてしまいます。
どうして”入れ替わり”が無くなってしまったのか。
瀧が真実を知るために三葉の住んでいた岐阜に向かったことで、物語は急展開を迎えていくのでした。
「君の名は」の見どころとしては、まずその作画の美しさでしょう。
新海誠監督の作品というのは、これまでもそうでしたがとにかくアニメーションが美しいです。
雨の雫であったり、表情の移り変わりであったり、どんな些細な出来事も見逃せません。
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人物の動きもとても丁寧なのです。
三葉が舞を踊る時の厳かな動きは、静けさの中に艶やかさが入っていて、思わずため息が漏れます。
かと思えば、三葉と入れ替わった瀧がバスケットボールをするシーンでは、機敏な動きで、胸の揺れだったり、服の皺まで激しい動きを表現しています。
そういった自然な動きももちろん素晴らしいのですが、「君の名は」では、登場人物の表情の豊かさが、より一層プラスされています。
新海誠監督のアニメーション映画は、バッドエンドも多かったのです。
表情が分かりにくかったり、口元だけが固く結ばれる、鬱々とした雰囲気だけが流れる、という事もありました。
しかし今作は、コミカルで元気な少年少女たちが駆け抜けています。
顔を真っ赤にしたり、目が飛び出そうなほどに驚いたり、目を細めて笑ったり。
時には”入れ替わり”の時に三葉の胸を触って鼻の下を伸ばしてみたりと、とても可愛いです。
とてもリアルな作画を見ているだけでも、楽しむことができるでしょう。
そしてもう一つ見どころとして上げておきたいのが、映画の中に流れる楽曲の数々でしょう。
RADWIMPSの楽曲は全て圧巻です。
映画の主題歌ともなっている「前前前世」はもちろんのこと、「スパークル」や「なんでもないや」は、登場人物たちの心情や微細な動きを汲み取り、そして観客に感動を与えます。
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誰かが言葉を発したわけでなくとも、その表情の動きであったり、切なげな背中を見ると、ぐっと胸が締め付けられるようです。
RADWINPSのボーカルを務める野田洋次郎の声の高さと優しい歌声がとてもマッチしているので、突然に音楽が流れたとしても、現実に押し戻される、ということもありません。
思わず口ずさんでしまいそうな、そんな耳に残る曲となっています。
歌詞も素晴らしいですし、楽曲が流れるタイミングも絶妙です。
瀧が三葉を探すときに流れた、「スパークル」は切なさと寂しさが込みあがり、そして彗星の美しい夜空を想起させてくれます。
新海誠監督とRADWIMPSのタッグは素晴らしいの一言でした。
「君の名は」の感想としては、まず声優の演技がとても素晴らしかったです。
神木隆之介と上白石萌音の全く違和感のない自然な演技は、アニメの中に溶け込んでいるようでした。
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2人ともとても綺麗な声をしています。
特に神木隆之介に関しては、元からファンだったので、個人的にとても嬉しかったです。
アニメで言いますと、「千と千尋の神隠し」の”坊”、「サマーウォーズ」の主人公”小磯健二”、「借りぐらしのアリエッティ」の”翔”と数々の作品に出演しています。
その経歴からも納得のいくような演技は、瀧の表情や動きによく合っていて聞いていて心地良かったです。
上白石萌音の声も、最初に聞いた時はとても驚き、本当に女優さんなのかなと思いました。
まさに声優さんのような声で、三葉らしい声や元気の良さがとても素晴らしかったです。
そしてなによりもこの声優さんたちの器量が試されたのが、”入れ替わりの声”だと思います。
キャラクターたちが”入れ替わった”からといって、声優までは入れ替わったりしません。
瀧の声を女の子っぽく、三葉の声を男っぽく演じる必要があるのです。
元のキャラクターの個性をそのままに、違うキャラクターを演じるというのはとても難しいと思います。
しかし2人のあまりの自然さに思わずクスリと笑わせて貰いました。
主役の2人以外の脇を固めるキャラクターたちの声も新鮮で、映画の中から意識が逸れる、ということは全く無かったです。
声優の演技によってよりキャラクターが魅力的に引き立てられていました。
物語の構成がとても緻密に美しく作られています。
起承転結の流れがとてもスムーズです。
最初は突然の事で2人が慌てふためき、入れ替わっていると分かったところで、どんどんと話が移り変わっていきます。
とてもテンポが良く、観客は物語のスピードに付いていくために目が離せません。
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表情の動きがコロコロと変わり、どの表情も楽しめ、展開の早さには心地良ささえ感じます。
しかし急ぎすぎては話が何も捉えきれずに終わってしまいます。
時には静も必要です。
彗星の流れる夜空の美しさ、その輝きには息を呑んでしまいます。
キラキラと光る星々であったり、彗星の息を呑むような美しさ。
それは一瞬時間が止まったかのような錯覚を起こさせてくれる演出でした。
是非、動と静の絶妙なバランスを体感してみてください。