帰ってきたムッソリーニ フル動画無料視聴方法 | noir-movie

2018年製作/96分/イタリア 予告動画を検索

売れない映像作家・カナレッティは、復活したムッソリーニを偶然カメラに収め、一発逆転を懸けたドキュメンタリー映画の制作を思い立つ。彼はムッソリーニとイタリア全土で撮影旅行を始めるが、その道中でムッソリーニの演説が人々の心を掴んでいき…。

ライター/ジョセフ

見たい映画はDVDや動画配信サービスではなく、なるべく映画館に足を運んで見るようにしています。これからも素晴らしい映画との出会いを大切にしていきたいと思います。

解説/noir編集部

「帰ってきたムッソリーニ」はU-NEXTの無料期間を利用して0円で視聴することができます。

U-NEXTは31日間のお試し期間が設定されており、期間内に解約すれば料金が発生しません。

U-NEXTに登録(2~3分程度)します。登録方法は、以下の通りです。「まずは31日間無料体験」を選択し、登録画面に移動します。 決済方法を入力して「送信」を選択すると、会員登録は完了です。黄線の日付までに解約を完了すると料金は一切発生しません。 登録後は、すぐに作品を視聴できます。「帰ってきたムッソリーニ」と一緒に以下の作品も配信中です。 登録から31日以内にU-NEXTを解約(2~3分程度)します。解約方法は下記のとおりです。「解約はこちら」を選択します。その後2~3回「次へ」が続きます。「同意する」に✓を入れ、「解約する」を選択します。以上で解約は完了です。念のため「契約内容の確認・変更」を選択し、利用中のサービスがなくなっていることを確認すると安心です。

「帰ってきたムッソリーニ」はルカ・ミニエーロ監督によって、2019年の9月20日に劇場公開されています。

ドイツ人ジャーナリストのティムール・ヴェルメシュによって発行されている、「Er ist wieder da」を映像化したものです。

続きを読む

デヴィッド・ヴェンド監督によって2015年に製作された実写化作品「帰ってきたヒトラー」が、舞台をイタリアへと移行してリメイクされました。

「南へようこそ!」や「居間のボス」等、メガホンを取ったのは犯罪ものからコメディーまでを手掛けている映画作家です。

イタリアのアカデミー賞とも言われているダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2019の、脚本賞にノミネートされました。

現代に現れたムッソリーニが冴えないクリエイターや野心家のテレビ局員と共に、ひと騒動繰り広げていくブラックコメディーに仕上がっています。

アンドレア・カナレッティは映像作家をほそぼそと続けていて、ローマ市内のテレビ局で契約社員として番組製作に携わっていました。

地元の少年サッカーチームに密着取材していた2017年4月28日、突如として上空から軍服姿の中年男性が落下してきます。

続きを読む

自らをベニート・ムッソリーニだと主張する男性の話を、集まってきた人たちは誰ひとりとして信じるものはいません。

たまたまその場に居合わせたカナレッティが思い付いた名案は、彼をムッソリーニのそっくりさんとして売り込むことです。

編集局長に就任したばかりのカティア・ベッリーニもすっかり乗り気で、「ムッソリーニ・ショー」と銘打たれた新番組が始まります。

当初は面白半にムッソリーニを持ち上げていた人たちも、少しずつ彼の怪しげな魅力の虜となっていくのでした。

かつての独裁者ベニート・ムッソリーが70年の時を越えて甦った姿を、マッシモ・ポポリツィオが怪演しています。

スキンヘッドに厳つい身体つきが威圧感たっぷりで、世界中から観光客が押し寄せてくるローマの雑踏の中でも人目を惹きました。

続きを読む

視聴率獲得のためには手段を選ぶことのないテレビマン、カティア・ベッリーニ役はステファニア・ロッカです。

豊かなブロンドの髪の毛を風に靡かせながら、ムッソリーニと一緒にイタリア全土を駆け回る姿が美しくも危うく映りました。

ムッソリーニをネタにして返り咲きを虎視眈々と狙う、アンドレア・カナレッティ役にフランク・マターノが起用されています。

序盤でこそ仕事でもプライベートでも失敗ばかりの情けない役どころでしたが、ラスト近くでは予想外の活躍が用意されていました。

映画冒頭でムッソリーニが降り立つのはエスクイリーノ地区の広場で、古代ローマ帝国の起源となった七丘のひとつを構成しています。

カナレッティと全国行脚へと繰り出したムッソリーニが立ち寄ったのは、ファッションショーやサッカークラブで有名なミラノです。

続きを読む

街の中心にあるロレータ広場に差し掛かると、一瞬だけムッソリーニが怯えた表情を浮かべるので見逃さないで下さい。

ここでムッソリーニは愛人のクラーラ・ペタッチと、パルチザンによって処刑されたことを思い出したのでしょう。

終盤でテレビ局の建物から出て来たムッソリーニがベッリーニと向かう先は、帝国通りと呼ばれている大通りです。

古代と現在を結び付けるために建設されたこの大通りが、物語を締めくくる舞台に選ばれているのが何とも意味深ですね。

演説中のムッソリーニを捉えた貴重なフィルム映像が随所に挿入されていきますので、物語にリアリティーがありました。

道行く人たちに手当たり次第に街頭インタビューを敢行して、映画の中の登場人物としてしまう強引さにも驚かされます。

続きを読む

顔にモザイク処理が施された映像や、スマートフォンで撮影されたとおぼしき動画も臨場感を高める効果覿面です。

冒頭でインタビューに答えていた若い女性の、「生活するのに必死で政治なんて分からない」という言葉が印象深かったです。

多くの市民が思考停止状態に陥ってしまい、諦めにも似た雰囲気が漂っているのはイタリアに限ったことではありません。

無力感に打ちのめされることなく、街中の小さな怒りの声を集めて大きな相手にぶつけていく必要性を感じました。